シングル第1弾『あばれ川/乗りかかった舟』

いよいよ今週12/17(金)新曲リリースのライブです。

ベーシスト・うしろから前川、ドラマー・大西英雄をリズム隊に迎え制作したシングル第一弾!

…ということで、まずは2曲お届けします。


『あばれ川/乗りかかった舟』


いわゆる「A面」的な方が『あばれ川』。

日本の川は短く、勾配が急なので、雨が降るとすぐ洪水になる。

荒くれ者の川を治め、共存する方法を模索し、川が上流から運んできた土砂だらけの平野を切り開いてきたという歴史あり。


富山和子さんが書かれた

『川は生きている』

『道は生きている』

『森は生きている』

+2作、計5部作の「生きている」シリーズ。


共存=Let it be的な思想と、

今流れている川の水は昨日の雨水?いや100年前?いやもっと昔々の雨水かも・・・?

=諸行無常的な、かつて学生時代専攻していた印度哲学、仏教の思想がわたしの中に渦巻きまいて、


いやー・・・このテーマで1曲かきたい!

と強烈に思わせてくれた著書でした。


明治時代までは、川で木材を運ぶ「筏流し」というものがあって、本の中にもたびたび登場するのですが、

「筏」

というワードにも、ウランバナ組曲『ヤンピーファーズ(羊皮筏子)』絡みでかなりシンパシーを感じまくりました。


筏の上に乗っている「中乗りさん」。

歌詞と…ついでにいうと歌詞カードの背景の絵にも登場してます。

買って探してみてね 笑

オードリー・タンさんの著書も今年初頭に読んだのですが、

タンさんの政務委員というお仕事は、ご本人がおっしゃるように複数の部会に橋を架け、「共通の価値観を見出す」こと。

横断的な視点と、あばれ川を治めてきたわたしたち祖先の縦断的知恵。

縦と横、上流から下流に流れる筏、あぁ、自分の中のパズルのピースが繋がるって面白い。


そんな自分の中で繋がった世界を、歌詞に落とし込むことは容易な作業ではないのですが、

言葉以外でもその感情を、リズムやメロディーで表現できるというところが「音楽」をすることの強みですよね。

それを再現、表現できる最強のメンバーで新曲を制作できる喜びがいつもあります。



『乗りかかった舟』


身の回りの人がボソっと放った一言が、曲づくりのスタートになったりするのですが、この曲はまさにそうで。


ある男性関係に疲れた友人があきらめ半分に

「乗りかかった船やわ…」

と言った一言がなんだか強烈で。


歌詞は

「乗りかかった舟へようこそ」

をとにかく連呼しています。


「乗りかかった船」という既存の言葉に対して

「へようこそ」

を付けた正確な経緯は良く覚えてないのですが(歌詞制作あるある)

この曲の構想が生まれた数年前に、サポートドラマーのフナックラー豪と曲展開を纏めていた時や、

昨年うしろから前川と出演したイベントで、初めて客前演奏してみた時など、

それぞれのメンバーに対して「ウランバナ」という実質わたしの不定期不安定なソロプロジェクトを

「乗りかかった舟」

と捉えた時に、わたしから「ようこそ」「よろしく」という意味がこもっていたようななかったような・・・


ですが、今回しっかりと音源になりましたので「乗りかかった舟」へ、どうどうと

「ようこそ!」

と言えるような気がします 笑


注:ウランバナに関する乗りかかった「ふね」は「舟」を使用。


これまでも人に寄り掛かったり、甘えたり、そんなことばかりしてきた人生ですが

今回は特にそのパワーを発揮しました 笑

ライブに関しましても、応援して観に来て下さるお客様に全力で寄りかかりたいと思います!



乗りかかった舟へようこそ!!!


ウランバナ'極実(キワミ)

ウランバナアーカイブ(Ullamvana Archives)

「リコーダー×ロック=ウランバナ」 日本では教育楽器として長い間使用され、 時におもちゃのように扱われてきたリコーダー。 いい意味でも悪い意味でも日本人に親しみのあるあの音色が、 バロック時代と昭和、平成を経て令和、なおロックと融合中。 ベースの弦をこすり、ドラムの皮をつっつき、 リコーダーの穴をまさぐり、ロックを喘ぐ。

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